今日の移動を、もう一度選びなおす
2025.12.20
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移動の最適解は、いつも最短とは限りません。
落ち着ける道や、考えが整理できる道、遠回りが心地よい日もあります。
今の自分にとって、どのような移動がちょうど良いでしょうか。


私たちは日常の移動において、「最短で・楽に到着すること」を前提とした判断を繰り返している。乗換が少なく、速く、慣れたルートは合理的である。一方で、混雑を避けたい日や、少し気持ちを切り替えたい日、あるいは理由なく寄り道してもよいと感じる瞬間も確かに存在する。
本プロジェクトでは、こうした日常の感覚に着目し、「移動の最適解は常に最短である」という前提を問い直すためのツールを設計した。
到着駅を入力すると、最短ルートに加えて、落ち着きや余白、風景の変化といった別の価値を基準に構成されたルートが提示される。利用者はどのルートを選ぶかを自ら判断し、その選択はレシートとして出力される。
時間や乗り換え回数では測れない詩的な感覚を手がかりに、移動の選択を考え直すことを試みている。移動そのものを捉え直す、新たな視点を提示する。