紋切り型表現を使わない練習
2026.01.16

いざという場面で、表現したい言葉を使えるようにしたり、読む側にとってわかりやすい文章を書くには、どのようにしたらよいのか。

日経ビジネス「ひとつ上の言語化」の特集記事内の文章より、「何も考えていない人」と認定されるリスクについて語られていた。

元朝日新聞記者の本多勝一さんの著書『日本語の作文技術』(朝日文庫)に「無神経な文章」という章があるんですよ。
そこにはもちろん、「こういう書き方をしたら駄目だよ」ということが説明されているのですが、その中の一つに「紋切り型の表現が多い文章」というのがある。例えば「どうしてなかなか」みたいなフレーズがありますよね。本多さんは、そういう表現を安易に使うことをたしなめている。

紋切り型の表現とは、決まり文句や使い古された慣用句のこと。
「目からウロコが落ちる」「春風がそよそよと吹いている」など、いわゆる借りてきた表現である。
何かを説明しようとした時に、紋切り型表現を使うと、すらすらと言葉は発していても何か心に残りづらい。

以前、アーギュメントをつくる記事に書いた、三宅香帆さんの言う、「やばい」「考えさせられた」という感想界のクリシェ(=ありきたりな表現)も同じ意味として解釈できる。

とはいえ、何か言葉を発さないといけない時に、「自分の言葉」を絞り出そうとしても、なかなか出てこない時は、どうしても「それっぽい言葉」でごまかしてしまいがちになる。
そのような時に納得いくような表現ができるよう、日頃から紋切り型表現を使わないで文章をつくる練習をしていく必要があると感じている。瞬発的に文章をつくるのではなく、時間をかけてでも言葉を選んでいくことが大切なのだと思う。